百姓を目指す長野移住日記

自分の心がワクワクする方が人生の行くべき方向と信じて、14年間のサラリーマン生活に終止符をうち、横浜から長野県飯島町へ夫婦で移住!ゆるい百姓を目指す日々の日記。

移住後の現実的なお金の話&モヤモヤする失業給付制度の話

【移住・飯島町days】

移住に関わる話と、飯島町に引っ越してきてからのなんてことない素朴な毎日の記録のカテゴリー。

 

 あまり詳しい個人情報については書きたくなかったのだけれど、自分たちが移住を検討するにあたって、やはりリアルな色々な話がとても参考になったことは間違いないので、ほんとにざっくりだけど、誰かの参考になればと思いちょこっと殴り書きします。
親切でプロのブロガーさんのようにうまく整理して書けなくて申し訳ない。
社会保険にしろ失業給付にしろ、私が無知で知らないことがたくさんあると思うので、一個人の参考程度にしてください。

 

①移住後の現実的なお金の話

  まず伝えたいお金のことは…

「住民税、年金、健康保険の請求は容赦なくやってくる」ということ。

 

 サラリーマンをやっていると、確定申告するほど稼いでいる人はまた別として、大半の人は会社に年末調整をしてもらっているはず。
所得税や住民税、健康保険、厚生年金、雇用保険が毎月の給与から自動で引き落とされている。しかもサラリーマンで有難いのは、健康保険と厚生年金は会社と折半支払い。雇用保険も支払いは会社と自分、労災保険は会社負担。…と社会保険のほとんどを会社が負担してくれているが、サラリーマンとして働いているとその有難みを意識する人はなかなかいないでしょう。
当然ながら、サラリーマン(雇われている人)を抜け出た途端、その支払いは自分一人の肩にのしかかってくる。

 

<離職後にどうなるか、私の場合>

所得税

これはまあ、収入に応じて取られるものなのでお金を稼げば取られるし、稼がなければ取られない。2019年度分は年末調整を会社がしてくれていたが、確定申告で医療費控除やふるさと納税を申請して、少し取り戻しました。

 

●住民税…

こいつがクセモノだ。住民税は昨年度の収入に応じて課税される仕組み。徴収のスタートも6月~5月と変な動きするので煩わしい。退職する時は会社が5月までの住民税を退職金からまとめて支払うかを聞いてくれる。私は昨年の住民税を2020年5月分まで会社の退職金から払ってもらったので、6月から今年の住民税徴収が始まる。この2020年の住民税は2019年の所得に応じて課税されるので、つまりサラリーマンとして働いていた時の所得に対して課税される。たとえ退職後、無職で収入がなかったとしても!!
私は現在無職で無収入なのに、ひと月約1万8千円も住民税を課税されています。住民税は自分で払う場合、年間まとめて払いか、2か月ごと払いなので、一度の支払額が結構どかんと来ます。
住民税の免除制度なんかもあるみたいですが、よほど困窮していてるとか特別な事情がない限り、普通の会社退職の場合まず該当することはなさそうです。

 

●健康保険…

会社に所属している場合は、会社の健康保険組合に入っているでしょうが、会社を出てしまうと国民健康保険に入るか任意継続健康保険に入るしかありません。(細かく話すと長くなるので省きます。)支払う金額はそこまで大差ないですが、前述したとおり、今まで会社と折半していたものが全額自分で負担することになるので、今までの倍額支払うことになります!健康保険は必ず入らないといけないので、「私入りません」なんてできません。任意継続で約2万5千円の支払いになりました。(後述しますが、その後夫の扶養に入りました)

 

●年金…

会社に所属している間は厚生年金(年金第2号)の支払いになるので、年金のベースになる国民年金部分に上乗せして厚生年金部分が会社と折半で支払っていることになります。なので、自営業の人に比べて年金のかけ金が多くなるうえに、半分会社が支払ってくれているという好条件。だけど、退職したら厚生年金部分はなくなるので、年金第1号となり、年金ベース部分だけを全額自分で支払うことになります。2020年6月今現在の国民年金の支払額は¥16,540(月額)。ここに会社にいた時の上乗せ部分はありません。なので、会社員でいた時と同じくらい年金を積み立てようと考えるならば、自分で他方法を利用してお金を増やすしかありません。
(後述しますが、私は一時夫の扶養に入りました)

 

雇用保険労災保険

雇われていないので発生しません。

 

と、こんな感じで退職して無職のままの中「約6万円/月」の支払いが発生するわけです!息をしているだけでお金がかかる!!ちなみにこれは私一人分なので、夫の分も加味すると世帯でかなりの支出額です。

 

 私の場合は、農業の勉強中で百姓になるべく他の仕事も出来ないかな~と模索中なので、私自身は無職無収入。
夫の収入と失業給付を申請してそれで食いつないでいます。夫も退職してこちらで違う仕事についている為、毎月カツカツです。(なんなら赤字っす)
勢いと決断も大事だけど、退職する時は十分に貯金してから退職しましょう。


 ちなみに失業給付の待機期間中は、夫の扶養に入れます。全く収入がないので。だけど、給付の受給が始まると収入が出来てしまうので、健康保険も年金も扶養を外れて支払い義務が生じます。
失業保険の待期期間の有無や不要に入れる入れないは失業給付の日額によって変わるので、自分の場合どうなのかはハローワークなどでよく確認した方がよいです。
ほんと国の保険やらなんやらのシステム分かりづらく、不親切で、手間がかかってイケてないといつも思います!!
会社を退職する前にいた部署に、お金のことに詳しい社員がいらっしゃったので、その人の影響でFP2級をとったのですが、本当にとってよかった。そして取ったけど、いまだに色んなことがややこしくて分からないです。社労士の勉強が必要かも。

 

②モヤモヤする失業給付制度の話

   失業給付というのは、雇用保険に1年間以上加入していた人が離職した時に受給できるものです。急に解雇されたとか、パワハラ等でやむなく離職したなんて人は、想定外に職を失ってしまったので、次の仕事を探す際に生活が困窮しないようにすぐ失業給付が支給されます。
 一方、自己都合退職の場合は、「自分で準備する時間あったよね?」とみなされるので、「3か月は自分で準備したお金で生活しながら次の仕事探してくださいね。だけど、3か月頑張って就職活動したけど就職できなかった場合は、自分で準備したお金も底をつきてくる頃だと思うので、失業給付を出しましょう。」という感じで、3か月の待期期間後に失業給付が支給されます。
 どちらにせよ、通常の生活が送れないと十分な就職活動が出来なくなってしまうから、最低限の生活費は応援しますよって保険。

 
  私は自己都合退職という扱いになったので、3か月の待期期間後に失業給付の受給開始となりました。待機期間中は無収入なので、社会保険は夫の扶養になり、受給中は扶養を外れました。(前述)
それはいいのだけど、この失業給付を受けるにあたっての条件や申請内容などがどうもしっくりこないというかモヤモヤするのです!!


 失業認定日には家事手伝いしたとか、アルバイトしたらしたとか、就活したとか全部報告することになっていて、私は家事でも手伝いでもアルバイトでもボランティアにも該当しないけど、農業の研修をしているので、それは一番最初にハローワークに失業申請に行った時に包み隠さずちゃんと話した。「農業だけでは食べていけるか分からないし、本当に農業を仕事に出来るのかも分からないから両立出来る仕事探します」って。もちろん収入なんて得ていない。むしろ勉強するために毎月1万4千円研修費を払っているくらいだ。
そう、私が目指すのは一個の仕事にこだわらない「百姓」なので、なんらやましいこともないし、ハローワークへの申告も真実を報告しているし、間違ったこともしていないと思う。それで雇用保険担当の人も問題なく失業認定してくれた。

 

 そして、この農業の研修もよく考えると次の仕事につくための、積極的な勉強、職業訓練では?と思ったのです。実際、都道府県によっては、ハローワークが斡旋する職業訓練に「農業」があったりする。勉強して農業法人に入るにしても自営になるとしても、自分が農業を仕事に出来るか勉強しているわけだよね?
なのに職業訓練扱いにはならずにむしろ手伝いとかボランティアみたいな扱いで不正してないかの報告みたいなのさせられて、ちょっとモヤモヤした。しっかり研修日誌のコピーまで取られて。しかも農業勉強してても最終的に本当に農業やるかも分からないではないか。一方の都道府県では職業訓練として手厚く失業給付が認められるのに何だか釈然としない。

 

 失業給付の受給にあたっては自営の準備だともらえないとか、アルバイトするとその分もらえないとか、細かくは省くがちょっと「??」なルールがたくさんある。そしてそのルールもグレーというか分かりづらいというか。雇用保険対象(1年以上継続が見込まれ、週20時間以上の勤務)の職探しでないと失業給付を受給できないのもなんだか釈然としない。そもそも先の事ではなくて、今まで払ってきたんだから次の準備が何であろうと支給するべきでは?生活に困る人には出すべきでは?とモヤモヤしたのでした。

 

 最近よく思うのが、日本社会って結局会社として組織の中に属している方がソツなく生きてきやすいような社会システムになっている。
だからいつまでたっても国力が上がらないのだ。
それでも「自由」と「ワクワク」の方を取るために、私は抜け出して生きるけれども、第三者目線で言うと日々の生活も老後も会社員でいたほうが安全だと思う。

ブログの更新


10月9日ブログを更新しました。